先日、2/17(木)に弊社主催のオンライン交流会を開催いたしました!
今回は、10名の沖縄県・長崎県の福祉系支援機関所属相談員さん&支援員さんがご参加!ご多忙の中、本当にありがとうございました!!
交流会テーマは「在宅就労について」
サンクスラボでは、去年の秋口から在宅でのご利用を強化しており、すでに20名近くの方が在宅就労のご検討や体験をしていただいております!もちろん実際に在宅でご利用されている方も🎵
今回の交流会では、デザイン系の業務でご利用いただいているタレントさん(※利用者の方々のことです!)をお招きし、インタビューをさせていただきました!
具体的な業務内容含め、「生」の「リアルな声」をお話しくださいました🥰
▼それではインタビュースタート!
■自己紹介
ーーということでSさん、よろしくお願いいたします。Sさんは現在、沖縄の北谷オフィスでご勤務していただいています。
Sさん、ざっくり自己紹介をお願いいたします。
はい。よろしくお願いします。
2020年頃より就労移行支援にて訓練を続けておりましたが、この度2月1日から、サンクスラボ北谷オフィスの
オンラインクレーンゲーム事業部でデザイン担当として業務に携わらせていただいております。
デザイン担当ですね、後ほど詳しく伺いましょう。
都内の就労移行支援は、大体2年程お使いになっていたと伺いましたが、現在サンクスラボで行っているデザイン業務と近い部分もありましたか?
元々訓練の一環でブログ運営を行っておりまして、その中でのサムネイル作成やアイキャッチ作成、また記事の作成後にワードプレスを用いた記事の投稿であったり、データ管理なども行っておりました。
今のオンラインクレーンゲームの業務とやってることはかなり近いです。また、Yahoo!オークションやAmazonでの販売も行っており、それらのチームとも連携や連絡窓口として携わっていました。
■サンクスラボに繋がった経緯
ーー都内で就労移行を受けておられた方が、沖縄の事業所を利用するのは珍しいケースだと思うのですが、サンクスラボへ繋がった経緯を教えてください。
そもそも首都圏で求人を見ていても、デザイン系の求人はかなり少ないという事があります。特に未経験でもOKな障害者雇用枠ですね。
あとは私の体力的な課題があって…なかなか難しかったので、在宅でできる仕事を探していました。
ーーデザイン系の求人は、都内に居ると結構あるんじゃないかみたいなイメージを持っていたりするのですが、全然無かったですか?
障害者雇用は難しいですね。あっても経験者優遇だったり「業務経験必須」のような求人もかなりありました。
ーー「体力的な課題」っていうところは、例えば、ちょっと通えない時期があった、という感じでしょうか。
そのようなことも若干ありました。障害者雇用において「勤怠が安定している」ことがかなり重要なのですが、通勤が必須となると難しかったです。
在宅であれば稼働はできるのですが、人混みやラッシュに苦手感があり、難しかったところです。
ーーサンクスラボを選んでいただくまでに、通いやすいところなど他と比較検討されたと思うのですが、その辺りはいかがでしたか。
比較検討もしたのですが、やはり業種として魅力的だった、というところもあります。
他は訓練の比重がどうしても大きくて。より業務として貢献できる環境に身を置きたかったというのがありますね。今は、前職の経験や訓練の経験を、活かせる業務に就いています。
ーー確かに、デザイン系のスキルがあって、それを生かしたお仕事を探すときに、一般就労を目指すとどうしても経験を求められてしまいがちですよね。「A型の興味のある分野でやってみて、そこで実績を作ってから一般就労を目指す」というのは企業側から見たストーリーとしても分かりやすいです。
デザイン系の企業で活躍されている方々は、実力もありますけど、やはり運の比重が非常に大きいなという風に感じましたのでせっかくの良縁を無駄にしたくはないと思っています。
ーーありがとうございます。良縁とおっしゃっていただけてとても光栄ですし、身が引き締まる思いです。
ーーチャットでご質問いただいていますね!
「就労移行の際に使用していたデザインツールは何を使っていましたか?」
直接的に教わったのはPhotpea(フォトピア)というソフトです。個人的にはAdobeとPhotoshop、Illustratorを使っていました。あとBlendar(ブレンダ)を自主的に習得していたので、ブレンダの3Dモデリングによるレンダリングもかなり組み合わせてました。
実際に使ったのはフォトショップだけなので、随時勉強しながら、今でも本などを元に勉強しながら業務に当たっています。あとは基本的に打ち込みだけですね。後は、連絡や相談などのコミュニケーションといった点で非常に勉強になりました。
ーー今だと対面が難しいので、チャットワーク等、テキストを使ってコミュニケションしていただいていると思いますが、就労移行の時もそのような体制でしたか?
Zoomをつなぎっ放しにして作業するという形でしたが、基本的にはslackでやり取りをしてました。
ーーで離れていたところだったのですね。チャットならではの難しさや、報告・連絡・相談のスムーズさ、みたいなところは、Sさんの感覚としてはいかがですか?
「OK」であることを確認することはスムーズなのですが、私か先方か、どちらかに間違いが生じてしまった場合、そこを直す為のやり取りに時間がかかります。3回くらいやり取りしないといけないですね。
分かりやすさというか、箇条書きにしたり、改めて相手の目線に立って話をする事を心がけています。相談支援のモニタリングも、リモートで行いました。今は就労移行支援と同系列の相談支援事業所を使っているのですが、ゆくゆくは地元の方で切り替えていく予定です。
■利用までの流れ
ーーサンクスラボ利用までの流れについて、改めて伺ってもよろしいですか?
まず1対1でオンライン面談がありました。その際に私が作成したポートフォリオのようなものを使いながら説明し、その後、もう一度面談がありました。
面接後、5日間の実習でしたが、そこでの実習は、今のタイムラインテーブルと同じですね。お昼休憩は体力面の不安があり、2時間いただいていました。その後、最終面接があり、就労に至りました。
(※補足)「在宅で稼働が安定するタイプ」や「なかなか難しいタイプ」と、様々な方がいらっしゃるので、長めの実習期間をとっています。実際の業務と同じような負荷がかかった際に、体調面、あるいは体力的にどうかを丁寧に見させていただきます。
■行っている業務
ーーでは実際どんな業務を行っているか、というところを教えてください。Sさんはオンラインクレーンゲーム運営に携わっていただいていますね。
セット商品の景品やバリエーションの違いなども含めて、全て景品画像が必要なので、既にある景品画像をサイトにアップできる形に加工していく作業をしています。
※オンラインクレーンゲームは、オンライン上で実際にクレーンゲームの操作ができ、獲得した景品が実際に送られてくる、というサービスです。
※やったれ!キャッチャー・・・スマートフォンやパソコンを使って、本物のクレーンゲームを操作できるオンラインクレーンゲーム
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■特性について
ーー面接っぽい質問ですが、Sさんの特性や業務上対策していることを伺ってもよろしいですか?
診断では、ミスが多かったり、物事の理解と行動が追いつかない傾向があるとの事でした。また社会的なスキルや、注意の切り替えが弱いとも診断されました。これは実習時にも自覚しましたが、急いでしまうとどうしても文章の理解が曖昧になってしまうことがあるので、逐一自分の理解を相手に伝えるようにしています。
後は、注意の切り替えによるものなのか、精神的な疲弊が強いので、自分の中である程度予定を作っておいて、予定と重要度のバランスを調整してその都度組み変える等、柔軟に対応しています。診断名としては「広汎性発達障害」という診断名が付いており、障害者手帳も取得しています。加えてADHD傾向がある、との事です。
■在宅勤務のメリット
ーー「在宅のやりやすさ」で、感じてる部分はありますか?
メモ書きなどが、電子で許されるのが非常にありがたいですね。環境の改善の余地がある、これも非常にありがたいです。
例えば、腰痛になりやすいので腰痛に配慮した椅子にしたり、自分のデスクを使いやすいように工夫しています。
私は身長が180cmあるのですが、普通のデスクだとどうしても猫背になってしまうんです。そのせいで背中を痛めることもあったのですが、今は背筋を伸ばして画面を見られるように市販の机に更に台を足して調整する、というような工夫をしています。
体調や時間の管理もしやすいです。終業と同時に眠ったり、体を休めたりすることもしやすいです。
出勤しない分、運動をしたり勉強したりすることもできます。家族と一緒に居られるのでそういう部分で安定もしますね。
ーー体調や時間の管理について、工夫されている部分や活用しているツールについて教えてください。
スマートフォンで、朝から何をするのかの予定を30分刻みである程度決めておくようにしています。
また、作業時間中はタイマーのようなもので後から見返せるようなアプリを使ってこの時間に何を作業してたか記録を付けていたり。
ーー以前お話を伺って、なるほどなぁと思いました。30分刻みのスケジュール管理、ポモドーロテクニックがとてもはまってらっしゃいますよね。小休憩を小刻みに入れて集中するところと、集中を切るところっていうのを繰り返す事で結果的に集中している時間が長く保てているのだなと。
あと突発的なことって色々ありますよね。でも事前に何をするか決めておくことで、一番簡単な3つに留めます。作業を組み替えたり、「あと半分ぐらいはやっておこう」とか。そうすることで、どんな時にも安定して集中できるようになった気がします。
多分学生の頃はそういった対応はできていませんでした。訓練というか、工夫して出来るようになりました。
■在宅勤務のデメリット
ーー在宅でやっていく中で、ネガティブ面というかデメリットみたいなことって何かありますか?
まず一つ目は、認識の間違いがあってもなかなか直せないというところがありますね。zoomに入らなければいけないのに、10分ぐらいGooglemeetの方に入っていてzoomに気付かなかったりしました。例えば丸一日、やるべき事とは全然違うことをしてた、みたいなこともあり得る訳ですよね。もしそうなってしまった時にそれで給与をいただくのはだいぶ心苦しいと思います。
二つ目は、体調や時間の管理が、かなり自分次第であることですね。キャラクターなんかも、調べ始めると止まらなくなることがたまにあるんです。サムネ画像のためのキャラクターの作業をしていてどういったキャラクターなのか調べておく際に、それに派生して、キャラクターの原作の概念やあらすじまで調べ始めると止まらなくなったり。
「この時間何に使っていたか」を確認すると「この時間の使い方は駄目だった」と自覚するのでそういったことを意識しながら行動すると、上手く時間を管理できると思います。
後は、要所要所にアラームやタイマーをかけています。例えば今45分なので、そろそろ終業に向かって作業する予定です。
■今後目指したいこと
ーーなるほど〜!すばらしいですね!最後に、今後目指したいことについて教えていただけますか。
まず一つ目は、デザインの勉強です。元々デザインが好きで得意だったのですが、今は借りているパソコンなので、イラストレーターが使えません。そういった限られた環境の中でもどのように工夫をするか、といった勉強や訓練はどんどん続けていきたいと思います。今はプロの作品に日常的に触れることが多いので、製品の勉強ができたらと思っています。
二つ目は、より自立できるように一般就労をリモートでも目指したいです。
三つ目は、体力をつけたいです。やっぱり体力って才能だと思ってます。自分ではコントロールできないし、お医者さんにかかってもスパッと「ここが悪いから直しましょう」とはならない。体力のせいで、実害が強く出ているにもかかわらず対応しようがないというのは心苦しいものがあります。
■後記
体力のところは企業によっても考え方が違う、スキルがあればokというところも徐々に増えてくるかなと思うので、そのあたりの情勢も見つつ、一般就労を目指していけると良さそうですよね。
Sさん、色々リアルな部分も、貴重なお話をしていただき本当にありがとうございました!
インタビュー後、参加者の方々からご質問を頂きました!
ご質問①
生活も自宅、仕事も自宅で同じ場所なのでなかなかオンオフ切り替えが難しいのかなと思いますが、気分転換はどうされてますか?
意図的に運動するようにしていて、通勤していた頃と同量の「毎日六千歩くらい歩く」ということを目標にしています。
あとは睡眠でしょうか。気分転換が必要だと感じたら仮眠を取ると、好転する気がします。
ご質問②
現在行なっている業務内容に納期や締め切りのようなものはありますか?
それと、A型と一般就労との違いでいうと、病状の理解や様々なフォローの有無にあると思いますが、「サンクスラボさんを利用していく中でこういったフォローを受けてすごく助かってる」というのがありましたら教えていただきたいです。
締め切りや納期は一応あります。それに則って作業することにはなっていますが、ただ今のところ「あまり気にしないように」という風に言われていますし、概ね一か月前には動いていますし、そういった管理になっています。
助かっているところに関しては、入社して日が浅い私に、情報やルールなどを知るためにお話いただける場を定期的に設けてくださっているところです。新しい環境に馴染む上で非常にありがたいことだと思っています。
今後、知らず知らずのうちに疲弊し、作業中に体調を崩すようなことが発生してもこの細かいフォローのおかげで乗り切れそうだと感じています。
ご質問③
私の担当している中でも何名かパソコンを使った在宅就労に取り組まれている方もいらっしゃるのですが、時間の使い方や自己管理をどうしていくかについての話は結構出ています。質問というか感想になりますが・・
課題になりやすいところですよね。使っている、便利グッズやアプリみたいなものをまとめにして共有していくというのも良さそうですね!
みなさんご参加、本当にありがとうございました!
次回は、交流会の内容を引継ぎご紹介させていただきたいと思います!✨
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【沖縄エリア】
- ・那覇:沖縄県那覇市久米2丁目3-14 セゾン久米ビル5階
- ・北谷:沖縄県中頭郡北谷町北谷2丁目15-1 サンセットビル2階
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- ・名護:沖縄県名護市大中1丁目5-1 具志堅ビル1階
【九州エリア】
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- ・久留米:福岡県久留米市東町39-13 山水楼ビル5階
- ・長崎:長崎県長崎市出島町3-10 円口ビル4階
- ・諫早:長崎県諫早市宇都町3-30 宇都スカイマンション1号
- ・熊本:熊本県熊本市中央区安政町4-19 TM10ビル4階
- ・大分:大分県大分市中央町4丁目2-19 升屋ビルディング2階
- ・佐賀:佐賀県佐賀市駅前中央1丁目9-38 SONIC佐賀駅前ビル5階
- ・鹿児島:鹿児島県鹿児島市鴨池1丁目55-20 明興ビル5階
【中国エリア】
- ・下関:山口県下関市一の宮町3丁目9番10 秋田産業ビル2階
以下に1つでも該当する方は、サンクスラボの見学・体験にお越しください。
- ☑未経験の方でも丁寧に教えますので、ご安心ください。
- ☑メンタルの病気になり社会復帰が不安。
- ☑仕事がしたい。でも、どこまでできるか自信がない。
- ☑もっと色んなことにチャレンジしたい。
- ☑自分にあった働く場所は、どこだろう?
- ☑明るく毎日を楽しく過ごしたい。
- ☑将来的には一般就労を目指している。
- ☑自分の居場所が欲しい。
- ☑スキルアップをしたい。
- ☑一人で就活できるか不安。
サンクスラボとは?
「IT x 福祉」をテーマに障がい者の活躍を支援するサンクスラボ株式会社は、パソコンを活用するデスクワークが中心で、沖縄・九州・中国エリアの14拠点の就労継続支援A型事業所を運営しています。
福祉分野では、数々の実績があります。
- ・『ForbesJapan』企業エピソードコンテスト 優秀賞
- ・おきなわSDGsパートナー
- ・富士通アクセラレーター第9期採択企業
★会社名由来★
サンクスとは「ありがとう」、ラボとは「研究所」の意味を持ちます。
互いに感謝の気持ちを持ち合い、お客様への「おもてなし」を探求するチームであり続ける意志を込めております。
障がいをお持ちの方・ご家族の方
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