サンクスラボを通じて、多様性を生かしあいながら過ごせる社会を。
立箱 翔太
プロフィール
名前:立箱翔太(たてばこしょうた)
出身:宮崎生まれ、現在は福岡
入社年月:2022年4月
所属部署:活躍部門 活躍プロジェクト室 事業開発プロジェクト
保有資格・職歴について
■資格
介護福祉士
サービス管理責任者
児童発達支援管理責任者
相談支援専門員
■職歴
コムスン:高齢者介護、3年
ジャパンケアサービス:高齢者介護、4年
LITALICO:障害福祉、11年
サンクスラボ:現職
経歴
幼少期から小学生までは引っ込み思案で恥ずかしがり屋でした。とあるきっかけで中学生から自分を出せるようになってきて今の私を構成していくようになりました。ただ不器用な所もあり、よく失敗をしていました。高校生になり将来を考えたときに「失敗をした時には常に誰かに支えられてきた。」ことに気付き、人に携わる仕事につきたいな。と思っていました。そして私は長男なので、いずれ自分の親の面倒は自分で見たいと考えていたこともあり、短期大学の福祉学科へ進み、高齢者介護をメインで学びました。
卒業後、上京し当時介護業界のリーディングカンパニーだった一部上場会社で高齢者介護のホームヘルパーの事業所で勤務が始まりました。
ヘルパーからスタートし、サービス提供責任者、管理職と仕事を任せてもらうようになり、現場の仕事をしながらのマネジメント業務と幅を広げていきました。
学校で学んできた以上に、現場での仕事を通して仕事に社会的な意義を感じることができました。
事業所の運営や事業拡大に携わらせてもらったこともよい経験となりました。
ただ、悔しい想いも経験しました。
そのうちの一つは「働きたい」という気持ちに答えられなかったことです。
重度の障害がある方に「働きたい」という希望があったにも関わらず、社会の側に受け入れる土壌がなく、就職できない事がありました。
また、同じくらいの時期に、自分の身近な人に障害があることが分かり、障害のある方が社会で自立して働き始めることに、より興味を持つようになりました。そんな時に「就労支援」のお仕事を知り携わることを決意し転職をしました。
転職後、会社を大きくするフェーズだったこともあり、年間200日ほど出張しながら全国各地を回り、各地で事業所を立ち上げました。
現場研修を含む教育や、コンプライアンスはもちろん、内部監査やIPOの準備等様々な業務で経験を積むことができました。
サンクスラボに転職した経緯
障害福祉について”社会が変わってきている”と感じています。
大規模な就労移行支援の会社も珍しくなくなり、障害者の法定雇用率も少しずつ向上していますよね。テレビで精神障害や発達障害について触れる機会も増え、確実に認知度も上がってきている。と感じています。
ただ一方で「働き始める」世界は変わってきているけれど、「働き続ける」の世界についてはどうかというと、折角働き始めても途中でドロップアウトしてしまう方が多い現状があります。
前職で就労支援をしていた時に、共に働くピアスタッフさん達に、特別な配慮をしていたかと言うとそんな事はなく、通ってくださっていた利用者さんにも特別な配慮をしている認識はなかったです。ここでは特別な事をしなくても働き続けられるのに、一般社会ではなぜ「働き続ける」が叶わないのかという疑問があり、働き続ける世界にコミットしたいという気持ちから、就労継続支援に興味を持つようになりました。
一方で、私自身のキャリアステップについても気持ちの変化がありました。
新卒時代の会社で22歳からマネジメント職に就いていましたが、当時は経験不足や未熟さからマネジメントエラーを起こした事もあり、私はマネジメントが苦手だな、やらない方がいいなと感じていました。
前職でも何度かマネジメント領域での勤務を打診いただきましたが、当時のトラウマからずっと断り続けていました。ですが、上司の方ではなく一緒に働く同僚や後輩の方々から「マネジメント職したらいいのに。立箱さんが上司だったら働きやすいと思う。」と言った声を聴く事が出てきました。そして最後に携わったチームの時に、すごくポジティブで、いいチームワークの組織が作れた事が、私のマネジメントへのトラウマを克服させてくれました。
過去マネジメントをしていた頃は、マネジメントとは自分が率先してチームを引っ張り、自分が全部できないといけないと思っていましたが、今の認識ではマネジメントとは後方支援。みんなのスキル(やれる事)とモチベーション(やりたい事)に寄り添い、どうやったらそれをより向上できるか。を一緒に考えればいい、という考え方でチーム作りに成功できたタイミングでした。
その成功体験を元に「就労継続支援」と「マネジメントへの再挑戦」という観点で仕事を探し始めました。
サンクスラボは私の今までの経験(スキル)とこれから先やっていきたい事(モチベーション)がマッチしていて、仕事も充実できそうだった事と、休みもしっかりとれる福利厚生だった事が最初にサンクスラボへ興味を持ったきっかけでした。
仕事を楽しくするためには先ず生活が安定すること、家族が健康でいること。を第一に考えており、ワークライフバランスを大切にできそうなサンクスラボに面接前から心惹かれていましたが、面接時には最初から飾らずに自己開示をしようと決めていました。
実際の面接時にもスキルとモチベーションを素直に伝え、ダメだったら合う所を探したらいい。くらいに考えていましたが、面接官の方と意気投合。
「立箱翔太」をフルオープンに開示して受け入れてくれる、サンクスラボという環境なら安心して勤務できると思えたのが一番の決め手だったと思います。
サンクスラボでの業務
携わっている業務を大きく分けると5つあります。
5つと言うと多く感じるかもしれませんが、入社間もない私に任せてくれる環境には非常に感謝していますしどの仕事にもやりがいを感じています。
1つ目は、エリアサポーター業務。
具体的には、中国・北部九州エリア(下関、小倉、博多、久留米、大分)の各オフィスのマネジメント業務や採用、運営状況の確認等が主な業務です。私の信念は「常に現場最優先」だと考えています。現場がより支援に集中できるように、スタッフみんなのスキルとモチベーションを高めていけるように日々現場と向き合ってお仕事をしています。
2つ目が、コンプライアンス業務。
私自身、法制度の理解を強みとして持っているので、今までの障害福祉の経験と併せて、各オフィスへ正しいやり方・あるべき姿を伝えています。
私としては、コンプライアンスは攻めだと思っているんです。
遵守しないといけないポイントをしっかり押さえておけば、労力を抑えることができます。
そうすると残りのリソースで他の部分へしっかり攻めることができますよね。
先ずは土台として最低限のコンプライアンスを押さえて、次に会社としてのクオリティを高め、最後にオフィス毎の付加価値をつけ、特色を伸ばしていく、そんなステップをイメージしています。
3つ目が、研修システムの構築。
先ず大切なのは、入社時のマインドセットですね。サンクスラボの持つ多様性の世界観を落とし込み、「ありがとう」の文化構築を進める事で心理的安全性を確保し安全安心に働ける場所である事を伝える事。
そして福祉の知識が無い方でも「支援技法」を学んだり、「法制度の理解」を行うことで色々な戦えるツールを持ってもらい、最低限の不安を解消できるようになれば、と思っています。
現場での支援スタンスとして長所や強みを活かして「できること」を大切にするストレングスモデルや、ティーチングやコーチングなど、自分たちの言葉で説明できるようになることを目標にしています。
4つ目は人事制度。
現在、全社の制度設計自体が大きく動いている段階で、A型の評価制度や人事制度の設計について話し合いを始めたところです。
パートナーや、サビ管、拠点長など様々な職種があるので、その役割の明確化やどの職種がどこまで担うか、成果目標、評価軸の見える化を進めています。
5つ目がA型事業の年間予算組みです。
短期的にも中長期的にも数字をみて組織を強くしていきたいと思っています。
短期と中長期の両軸でみること、ミクロな視点とマクロな視点で数字を俯瞰してみる事で、先を見据えて安定して運営できる数字づくりをしていきたいです。
やりがいを感じるところ
全部って言いたいところですが、強いて言うと、現場を回っているときが一番楽しいし、やりがいを感じますね。
現場の方からの話を聞くことで、抱えている課題や目指したい世界観、希望を叶えるためにどうしたらいいか、考えるヒントをもらっています。
現場のスタッフとエリアを俯瞰してみる自分と役割は違うけどどちらも想いは同じ。会社単位で考えてもどの役職だから偉い。とかそんな感覚は全くなく、役割が違うだけだと思っています。現場のパートナーやタレントさん達からどれだけ意見を聴けるかが今はとても大切だと感じています。
サンクスラボでやりたいこと
まだ入社して3ヶ月ほどですが(インタビュー時2022年6月)ギャップなど感じることなく、毎日楽しく働いています。
残念だと思うことは今のところ何もありません。
入社前に「まだ色々整っていない」とは言われましたが、想定以上に整っておらず、「今までやってきたことを全部やってください」と会社から期待してもらっているからには全部やりたい!と今は自分からどんどん仕事を増やしている状態です。
想定以上だったのは人の良さ。
一緒に働いているパートナーさんもみんないい人で会社もポジティブなのは、社名に通ずるものがあると思っています。
一人一人の良さが掛け合わさってうまく機能していく組織にしたいなと強く感じています。
前職までの経験の中で、試行錯誤しトライ&エラーを繰り返してきたお陰で、私は改善の方法を知っています。
ただ、最短距離で直していくことは出来ても、ただ直して今までと同じ形にするだけでは私がサンクスラボに入社した理由はありません。
この会社にフィットする制度づくりや、サンクスラボだからこそ出来る働き方を作り、規模の拡大だけではなく、「就労継続支援」といえば「サンクスラボ」と言われるような会社にしたいと思っていますし、「就労継続支援」を知らない人でも「サンクスラボ」という会社や言葉は知っている、という社会を作りたいと思っています。
障がいの有無に関わらず、みんなが多様性を活かしあいながら過ごせる社会を、私はサンクスラボを通じて世の中に浸透させていきたいと心から思っています。